はじめに
簿記とは
何のためにとるのか
日商簿記、全経簿記、全商簿記、日ビ簿記があり日商簿記が一番評価が高いです。
初級、3級、2級、1級があり3級は資格取得者が多く他者との差別化を図るため2級受験者が増えてきています。そのため2級の難易度が上がってきています。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。
日商簿記勉強法
通学か通信か独学か
独学
メリットは仕事や学業のあと自分のライフスタイルに合わせた勉強をすることができます。さらにコストの面でもテキストや検定料だけ済む点が挙げられます。
デメリットは疲れて帰ってきた時やなかなか時間が取れなかった場合、後回しになり試験日に間に合わないことが起こったりするので、余程ストイックな方かお金をかけずに資格を取りたい方向けです。
通信講座
時間に融通がきく点は独学と同じですが添削問題や質問をすることができるので分からない点を減らすことができますが、人によっては添削問題を出さなくなったり質問をしてもある程度のタイムラグが生じてしまい挫折してしまう人もいます。
通学
時間が決まっていて合わせるのが難しい面もありますが、講師は資格を取得させるためのノウハウを持っているため、質問してもすぐに答えが返ってくるのでその場で納得できしっかりと理解できます。せっかくスクールまで通ったのだから絶対合格するぞという気持ちも持つことができます。
効率的に学ぶために
1、まずはテキストを最初に一通り読み進める。
日商簿記の勉強ははじめての人にはわかりにくいものです。他の科目のように勉強したり、問題を解くだけわかるものではありません。よって最初に全体像を掴むためにもテキストを内容が分からなくても一度読むところから始めてください。そこから最初に戻ってじっくり内容を理解していってください。
2、問題がわからなくても答えを書いてみる!
わからないからと言ってすぐに解説を見てしまうと読んだときは理解したつもりでも、次に同じ問題を解く時にまた間違えてしまうことが多いです。自分でよく考えてこうだと思う解答を書いていると、後で解説を見たときに自分が考えたやり方のどういったところが間違っていたのかがわかります。
3、正解(○)不正解(×)をはっきり書く!
自分が得意な所と苦手としている所を明確に示さなければ自分はどこを練習しなければならないかわからなくなります。
また、講師に質問をする時にどのような間違え方をしたのかをわかりやすくできるからです。
但し間違えた問題の横に答えを書かないでください。
4、たまたま正解した問題と不正解だった問題を集中的にやる。
人は知らないうちに自分の得意なところや正解した部分を繰り返しやってしまいがちです。間違えたところや不安な部分をやってこそ効率的に勉強していることになります。
5、練習後半は実際に試験を受けているつもりで時間配分を気にしながら問題を解く!
試験は始めたころのように時間をかけていては合格することはできません。第1問にはどれだけ時間をかけるかなど作戦を立てる練習をしていくことが大切です。
テキストについて
どういったテキストが良いのか
どんなテキストを使って勉強すればいいのかわからないという人は多いと思います。ポイントとしては学術と資格取得はちがうということです。つまり資格取得にはむずかしい説明よりわかりやすいものが良いということです。そして色々な参考書を買わずに1冊を完璧に頭に入れておくことが重要です。おすすめのテキストと問題集を紹介しますが、ネット通販サイトのランキング1位のようなものでもいいと思います。
※ネットで購入される方は、古いverのものを買わないように注意してください。
おすすめのテキスト
ネットスクールサクッと受かる日商簿記1026円
とにかくわかりやすく、余計なことは書いていないテキストです。
スッキリわかる日商簿記1026円
Amazonで人気
おすすめの問題集
よくわかる簿記シリーズ合格トレーニング日商簿記1728円
値段のわりにいい問題が多いです。
合格テキスト日商簿記2160円
Amazonで人気
日商簿記3級過去の出題傾向
第2問(20点)
帳簿、伝票、語句記入などの問題が1問か2問出題されます。
第3問(35点)
決算に関する問題が出題されます。財務諸表、精算表、決算整理後残高試算表などから1問出題されます。
日商簿記2級過去の出題傾向
第1問(20点)
近年仕訳問題が出題されています。
第2問(20点)
伝票会計や個別論点が出題されています。
伝票会計は出題傾向がワンパターンで過去の類似問題が繰返し出題されている傾向があります。
個別論点は伝票会計と違い難しいため、難易度の高い問題は最低限の部分点を獲得することが大切になってきます。
第3問(20点)
財務諸表作成問題や精算表作成が出題されますが、最近は財務諸表作成問題が多い傾向です。
第4問(20点)
費目別計算の出題が50%くらいですが部門別計算・単純個別原価計算・本社工場会計・標準原価計算などが出題されることもあります。
第5問(20点)
総合原価計算や標準原価計算、直接原価計算などが出題されています。
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